山崎毅朗
山口県下関市議選(定数34)が29日に告示され、49人が立候補した。同市では、故・安倍晋三元首相と林芳正外相の父親同士が戦ってきた。今回の市議選は、「一票の格差」を是正する衆院小選挙区の「10増10減」問題に絡み、自民党内の「安倍系VS.林系」という勢力争いの様相を見せている。投開票は2月5日。
立候補を届け出たのは、政党別に自民19人、立憲1人、公明5人、共産4人、れいわ、社民、参政がそれぞれ1人で、無所属は17人だった。新旧別では現職29、新顔20人。
下関市は、安倍氏の地盤だった衆院山口4区に含まれる。一方、下関市出身の林氏は参院議員を経て隣の3区で選出されている。次の衆院選からは「10増10減」の区割り見直しで、山口の小選挙区は現在の「4」から「3」に減る。下関は新3区になるが、林氏が新3区から立つという見方が強まっている。
今回の市議選では、自民党の安倍系会派は2人が立候補せず、新顔3人を擁立するのに対し、林系は新顔4人を立てるなど激戦必至の情勢だ。
安倍氏死去に伴う4月の山口4区補選では、安倍後援会が推す下関市議の吉田真次氏(38)が後継候補になる可能性が高い。自民党県連は補選後に新1~3区の候補者調整を行う見通しだが、安倍後援会は林氏の動きを注視している。今回の市議選の結果は、今後の候補者調整に影響を与える可能性がある。(山崎毅朗)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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