安倍晋三首相は11日、東京・有楽町の東宝本社で開かれた三谷幸喜監督の新作コメディー映画「記憶にございません!」の試写会に足を運び、作品を鑑賞した。
作品は「史上最悪のダメ総理」「金と権力に目がない悪徳政治家」と呼ばれる首相が記憶喪失になり、「善良で純朴な普通の『おじさん』」になってしまうというストーリー。鑑賞後に三谷氏から感想を問われた安倍氏は開口一番、「記憶にございません」と答え、周囲の笑いを誘った。
映画は9月13日公開予定で、主役の黒田啓介役を俳優の中井貴一さんが演じる。
三谷氏から「ムッとしなかったですか」と聞かれると、安倍氏は「一瞬しましたけど」と笑いながら応じた。「(映画を見て)何か身につまされるみたいなことは?」との問いには、首相は「(映画の首相が記憶をなくす前の)悪い総理の時代に、消費税を上げるというのがちょっとこう、かすったなと」と話した。(野平悠一)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル