第25回参院選は4日、公示された。改選124議席に、370人が立候補を届け出た。在職日数の歴代1位をうかがう安倍政権に対する、事実上の審判。安倍晋三首相(自民党総裁)ら各党党首や候補者は、第一声を行った。
安倍首相は、官邸で大雨に関する閣僚会議を終えた後、国政選挙で4度目となる福島県での第一声。福島市の果樹園で、参院選遊説のスタートを切った。
福島は32ある与野党一騎打ちの1人区でも、激戦区の1つ。首相は、東日本大震災からの復興や風評被害の払拭(ふっしょく)を誓い、震災時に自民党が野党だったことに触れて「福島は政権奪還の原点だ」と強調した。政権の経済政策の実績を連ね、旧民主党政権時代と比較して酷評する定番の主張を繰り返し「大切なことは財源をもって実行していくことだ。あの時代に後戻りすることはできないんです」とも訴えた。
首相はこの日、福島、宮城両県を回ったが、党のホームページ(HP)では首相の日程だけが公表されない「ステルス作戦」となった。17年の衆院解散から公示までの遊説も日程が公表されず、隠密ぶりに波紋を広げたが、さすがに公示後は公開された。遊説日程が非公表だと、支援者以外、一般の有権者は首相の主張を聞くことができない。
17年夏の東京・秋葉原で首相に激しいヤジが飛んだ前例があり、日程公開への警戒があるとみられるが、選挙戦開始後も総裁遊説の日程が公表されないのは、異例だ。党側は、具体的な会場やHPへの掲載も含めて「決まっていない」としている。【中山知子】
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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