宗教をどう教える? 仏教・キリスト教系の私立校、「生きる力」育む

 旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の問題で、宗教教育への関心が高まっている。憲法教育基本法で特定の宗教を公教育で教えることはできないが、私立の学校では可能だ。京都の仏教系、東京のキリスト教系の進学校では教えや理念を通し、生きる力や他者を認める心を育んでいる。(岡田匠)

 毎月21日は真言宗の宗祖・弘法大師空海の月命日だ。東寺真言宗総本山で、世界遺産の京都・東寺の境内にある洛南高校・付属中学では「御影供(みえく)」と呼ばれる法会がある。校長の話を聞いて作文を書き、自分と向き合う。2月に訪ねた。

 午前10時前、子どもを守る本尊の地蔵菩薩(ぼさつ)像や、世界を表す両部曼荼羅(まんだら)が講堂の壇上にまつられていた。約300人の中学3年生が手に念珠を持ち、一礼して講堂に入った。教室を出たときから一切無言だ。

 生徒会の代表が祭壇に花や茶…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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