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16日に発足する菅内閣の全容が判明しました。行政改革担当大臣には、河野太郎防衛大臣が起用されます。小泉進次郎環境大臣、萩生田光一文科大臣は再任となりました。最大の焦点は、総理の右腕となる『官房長官』人事ですが、加藤勝信厚生労働大臣を起用することが固まりました。後任の厚労大臣には、石破派の田村憲久氏を再登板させることが固まっています。 新しい自民党の役員は、二階俊博幹事長が続投、総務会長に佐藤勉元総務大臣、政調会長に下村博文元文部科学大臣がそれぞれ起用されました。また、選挙対策委員長には山口泰明氏、幹事長代行には野田聖子氏が就任し、国会対策委員長は森山裕氏が続投します。菅新総裁は“脱派閥”を掲げていますが、新しい役員の顔ぶれを見ると、結果的に菅総裁を支援した派閥からバランスよく役員が選ばれています。
二階俊博幹事長:「(Q.菅新総裁を支援した派閥から1人ずつバランスよく登用されているが?)今度の総裁選挙は、今まで何回か自民党でも総裁選挙がありましたが、そんな総裁選挙に比べて極めてスムーズに円満に進んでいったと。したがって、その後に色んな怨念が残っておるわけではありません」「(Q.派閥均衡あるいは論功行賞型の人事と受け止められるが?)我々は論功行賞なんてことは、つゆほども思っておりません。それはマスコミの皆さんがずっと頭の中にこう刷り込んどる自民党に対する偏見ですよ。論功行賞なんてありません」
野田聖子幹事長代行は女性で唯一の起用となりました。
野田聖子幹事長代行:「(Q.女性の名前は少ないなと感じるが、どのように感じているか?)全体の1割に満たない女性議員の数のなかで、なかなか選ばれてこなかったのが、これまでの歴史だと思います。逆に女性だから無理やり押し込んで、苦しい思いをすることも問題だし、幸い今回は私が隅っこにひっかかりましたので」 もう1つ焦点となっているのが、いつ解散・総選挙が行われるかです。15日は、政府与党幹部から発言が相次ぎました。再任された麻生副総理は、早期の解散を訴えています。
麻生太郎副総理兼財務大臣:「解散をどこでやるのかは、その内閣の極めて大事なことなんで、いまの日本の置かれている立場は来年オリンピックがあることを前提に考えておけば、やっぱり早期解散というのが考えるべきこと」
二階俊博幹事長:「解散は重大な政治問題でありますから、そこは新総裁とも十分、我々日常から意見を交わしながら円満な党運営に腐心してまいりたい」 対する野党。立憲民主党と国民民主党の一部などが合流した新しい立憲民主党が結党大会を行いました。大会では、新しい党の人事が正式に決まりました。幹事長には福山哲郎氏、政調会長には泉健太氏、選対委員長には平野博文氏がそれぞれ就任しました。早期の解散・総選挙に備え、候補者の擁立や選挙区調整などを急ぐ方針です。
立憲民主党・枝野幸男代表:「当事者として色んな経験がある女性議員を中心として、もちろん男性も含めてですが、スカウトをする。地道にですね、良い方、意欲のある方をちゃんと発掘して、支えていくという体制をまず、きちっと作っていきたいと思っています」 新しい国民民主党も結党大会を行いました。
国民民主党・玉木雄一郎代表:「小粒でもピリッと辛い、頼れるプロフェッショナルな政策集団となることをお約束します。国民民主党として、令和時代の新憲法改正草案を提起してまいりたい」
玉木代表のもと、立憲に合流しなかった15人でのスタートです。立憲側との選挙協力や国会での連携は維持する考えで、首班指名でも枝野代表に投票する見通しです。 16日午後、臨時国会が召集され、菅新総裁が第99代の総理大臣に選出されます。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース