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日本学術会議の会員候補の任命を拒否した問題をめぐり、菅総理は先週、推薦段階の名簿を「見ていない」と発言しました。
菅総理:「(Q.最初に案を見たのは、いつ誰からの報告だったのか?その時点では105人の名前が載っていたのか?)私が最終的に決裁を行ったのは9月28日です。会員候補のリストを見たのは、その直前だったと記憶しております。その時点では、最終的に会員となった方がそのままリストになっていたと」「(Q.総理が見た段階ではもう99人だったと?)そういうことです。任命するリストでありますから」「(Q.任命前の推薦段階でのリストは見ていない?)見てません」 菅総理はこれまで、会員候補6人を任命しなかった理由を「総合的、俯瞰(ふかん)的な活動を確保する観点から判断した」と説明していました。日本学術会議法では「会員は(略)推薦に基づいて、内閣総理大臣が任命する」と規定されていて、野党側は「名簿を見ていないのは違法ではないか」と指摘しました。
立憲民主党・黒岩宇洋衆院議員:「総理が『105名の推薦者リストは見てない』ということは、あり得るんですか?」
内閣府・矢作修己参事官:「あくまでも99名の方を任命します、105人が推薦がありました“99名任命します”という考え方について、決裁までの間に説明が入っている。その認識に基づいて、それぞれの方が決裁をしたと承知しています」
立憲民主党・奥野総一郎衆院議員:「名簿を一切見ず、考え方だけで今回105人のところ99人にしましたといって決裁するというのは、日本学術会議法の趣旨にのっとった適法な行為とはっきり言いきれますか?」
内閣府・矢作修己参事官:「あくまでも105名のうち99人を任命するということについての考え方について、決裁までの間に説明がなされておりますので、それに基づいて、この決裁過程というのは進んでおりますので」「(Q.名簿を見なくても構わないということですね?)特に違法性があるということは、我々いまの時点で考えていない」
そのうえで、野党側は、菅総理が任命されなかった6人を認識していたのかをただしましたが、政府側は「人事に関することだ」として、明言を避けました。 加藤官房長官:「総理が推薦者の名簿について見ていないと答えられたのは、決裁文書には推薦名簿は参考資料として添付されていますけれども、参考資料までは詳しくは見られておられなかったということを指されているのだろうと思います。決裁までの間には、総理には今回の任命の考え方の説明が行われているところであります。(推薦リストの)中から選ばれたものについて、総理は決裁されたということでありますから、適法に行われているものと承知をしています」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース