定年を迎えた男性をテーマにした漫画を、大阪府豊中市社会福祉協議会が出版した。住宅街で農業に取り組む「豊中あぐり」の歩みを紹介する内容で、男性たちの居場所づくりのコツも盛り込んだ。担当者は「定年後の男性の居場所づくりの成功例の一つとして知ってほしい」と話す。
豊中あぐりは、同社協事務局長でコミュニティソーシャルワーカーの勝部麗子さんらが2016年に立ち上げた。作った野菜や加工品の販売、子ども食堂への提供など活動は広がり、菜園は八つに、会員は約160人に増えた。行政や市民団体などの関係者が頻繁に視察に訪れている。
同社協は、ホームレスやごみ屋敷、アルコール依存症、子どもの貧困などの問題にも取り組む。これまでも、そうした活動を漫画として出版、紹介してきた。
「定年後の男性」を描く今回は、ボランティアに取り組む女性が、夫の定年後の生活を心配することから始まるストーリー仕立て。あぐり誕生の経緯や活動の壁、メンバーたちの地域貢献や支え合いの姿も描いた。
あぐりをめぐっては、住宅地…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル