震災や空襲、高度成長期などを経て移り変わってきた東京の街並みを、同じ場所から撮った同じ構図の写真で振り返る「定点写真で見る東京今昔」(光文社新書)が3月、発売された。
浅草仲見世、銀座煉瓦(れんが)街、新宿歌舞伎町、皇居前広場……など、収録された写真は計451枚。古くは江戸時代から昭和後期にかけて撮影された写真と、2020年以降に同じ場所、同じ構図で撮影された写真が並んで配置されている。
たとえば、1945年撮影の写真と、2023年撮影の写真が並ぶ銀座4丁目交差点のページ。旧・和光本館(現・セイコーハウス銀座)のたたずまいは変わらないが、前者には、空襲で壊された道路や復旧作業にあたる人らの姿がある一方、後者には歩きスマホをする通行人らが写り、シンボルの時計には、キャンペーン中だったのか、米・ディズニーのミッキーマウスがあしらわれている。
「東京は定点写真にもってこい」
著者で写真家の鷹野晃さん(64)は「東京は、良くも悪くも変化が激しい街。だからこそ定点写真にもってこい。空間の変化は一目瞭然だが、時間的な因果関係も見て取れるのが面白い」と話す。
ライフワークとして東京の写…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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