宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の劇団員の女性(25)が先月末に死亡した問題で、歌劇団の木場健之理事長は7日、記者団の取材に応じ、外部の弁護士らでつくる調査チームを立ち上げたと発表した。歌劇団内で置かれた状況など、劇団員が亡くなるに至った背景について、内部への聞き取り調査を進めるという。
兵庫県警宝塚署などによると、宝塚市のマンションの敷地内で9月30日朝、このマンションに住む劇団員が倒れて亡くなっているのが見つかった。県警は自殺の可能性が高いとみている。
歌劇団によると、調査チームは外部の法律事務所の協力を得て設置。歌劇団内部からはチームに加わらない。亡くなった劇団員が所属した宙(そら)組の関係者を中心に聞き取りを行う。宙組の公演は今月22日まで中止の予定で、中止の期間中に完了を目指すという。
亡くなった劇団員をめぐっては、週刊文春が今年2月、先輩の劇団員から「いじめ」を受けたとする記事を掲載した。木場理事長は報道を受けた当時、当事者とされた劇団員らに聞き取りを行ったと説明。その結果、「いじめ」と認められる事実はなかったとの見解を示した。
その後の対応については、劇団員が常駐の看護師らに相談できる体制があったと説明。劇団員が亡くなる前、悩みを抱えた様子などは把握していなかったという。
木場理事長は「(調査チームには)予見を持たず、広く調べてほしい。二度とこのような悲しい事態が起きないように取り組んでいきたい」と話した。(田部愛、河合真美江)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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