新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、名古屋芸術大学(愛知県北名古屋市)が、受験生から送ってもらった動画や電話での質疑で合否を決める「来校不要」の入試を実施する。
来校不要の入試は、芸術学部と人間発達学部で合計13人程度を定員とする「3期」(3月24日)で行う。安倍晋三首相が全国の小中高校に一斉休校を要請したことをふまえ、自宅からの外出に抵抗感のある受験生もいると考え、実施を決めたという。
通常の入試では、音楽専攻を希望する受験生に楽器演奏やダンスの実技試験を課している。美術や文芸、デザインを学びたい受験生には、絵画や小説などの作品を大学に持ってきてもらい点数をつけていた。
来校不要の入試では、受験生が自らの演奏やダンス、美術などの作品がわかる動画を撮影し、大学に送信。試験官が動画を見たうえで、受験生が都合のつく時間に電話をかけ、質問をするという。大学の担当者は「どんな境遇でもやるべきことができるよう頑張ってほしい。我々もその気持ちに応えたい」と話している。(江向彩也夏)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル