実践女子学園中高校長から受験生へ 「日本文化理解も英語教育も」

実践女子学園中学高校 湯浅茂雄校長

 学校の特色を聞かれたら「一番の自慢は生徒」と答えます。礼儀正しく、思いやりの気持ちで行動できる生徒たちです。そんな生徒たちが切磋琢磨(せっさたくま)しあえる大事な教育環境を、長い歴史の中で築き上げてきたと思っています。

 校長に就任する前は、実践女子大で国語学を教えていました。とにかく本を読むのが好きなんです。高校、大学時代は「活字中毒」で、どんなジャンルの本でも大量に読みました。そのうち、言葉の変遷に興味がわきます。例えば、江戸時代明治時代では使う言葉が違う。言語変化のカラクリに興味が移っていきました。

 本は出会いです。万葉集を読んで感動すれば、それは万葉人と面と向かって対話しているのと同じ。日本語以外で書かれた本との出会いは、外国語への興味の扉を開くことになるでしょう。国語の学習のような精読も大事ですが、様々な出会いのためにも、乱読や多読が必要だと思っています。

■大学単位の取得も可能…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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