新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言が全面的に解除されて迎えた2日の土曜日は、全国的に晴れるところも多かった。苦境にあえぎ続ける観光業界の人たちは、宣言解除後初の週末に何を思うのか。
岐阜県高山市の観光名所「古い町並(まちなみ)」。好天に恵まれた2日は一部で観光客が目立ったものの、インバウンド(訪日外国人客)は姿を消したまま。以前のにぎわいにはほど遠い。
「宣言中とそれほど変わらない。行楽シーズンなので期待したいけど、厳しそうですね。『第6波』も心配」。宣言解除を受けて1日に営業を再開したばかりの土産物店の店員は話す。
コロナ禍で、昨年1年間の同市の観光客は230万人と前年から半減した。ユネスコの無形文化遺産で、豪華な祭り屋台が街を練り歩く「秋の高山祭」(9、10日)も、2年連続で中止が決まっている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル