新型コロナウイルスの緊急事態宣言が全国で解除された翌26日、首都圏はそろりと「日常」へ戻り始めた。東京の繁華街では、以前のような人波が見られた時間帯も。とはいえ、感染第2波への危機感もあり、マスク姿はまだ多い。
首都圏の1都3県は、4月7日に宣言が発せられ、約1カ月半にわたって不要不急の外出自粛や休業の要請が続いていた。
オンラインより…
午後7時の東京・新宿。
この日は、飲食店への時短営業要請が午後8時から午後10時までに緩和された初日だった。が、アルタ前は人影まばらだった。近くのイタリア料理店の前で呼び込みに立っていた店員(32)は「2時間だけ延長されても客足は昨日と変わらない。さみしい街並みになった」。
拡大する退勤時間にマスク姿で新宿駅方面に向かう人たち=2020年5月26日午後6時22分、東京都新宿区、遠藤啓生撮影
それでも立ち飲み屋では、仕事終わりの3人組が乾杯していた。全員が外での飲酒は2カ月ぶり。川崎市の男性会社員(43)は「オンライン飲み会もやったけど、やっぱり外で誰かと飲む方が全然いい。営業時間の延長は歓迎」と、ビールをおかわりした。同僚の女性(37)は「オンラインより、断然リアル飲みがいい」と言いつつ、不安も感じるという。「もし外で飲んだ後に感染がわかったら、責められそうで……」
午後9時前に駆けつけた男性会社員(36)は、「延長のおかげで仕事終わりでも外で飲める」と話し、ビールを注文した。
この日から営業時間を延ばした近くの居酒屋「KICHIRI新宿」は、前日の2倍の客入りだという。
店内は「コロナ前」とは様変わ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル