沖縄県は29日、宮古島市で新型コロナウイルスの感染が急速に広がり医療体制が逼迫(ひっぱく)しているとして自衛隊に災害派遣を要請した。看護師らが応援に入った。県医師会は島の社会機能維持が危ういと訴えている。
県はこの日、宮古島市在住11人を含む63人の感染を発表。県によると、市在住者の感染は26日から3日連続で30人台だった。離島の宮古島市は人口約5万5千人。だが、直近1週間(23~29日)の感染者は143人で人口10万人あたり261・78人に上り、東京都(28日までの1週間で49・43人)の約5倍にあたる。
市内にある県立宮古病院は、コロナ対応に人手を割くため一般外来を閉鎖。同病院は県の計画では40床を確保予定となっていたが、29日時点で61床に増やしている。
感染拡大を受け、市立の幼稚園、小中学校も28日から臨時休業に。博物館や図書館など市の施設も閉じている。市は1日3回、防災行政無線で不要不急の外出や島外との往来の自粛を呼びかけている。
感染防止を呼びかけようと県医師会の安里哲好会長は29日、記者会見し「宮古島では想定をはるかに超えた患者の急増が見られ、地域医療のみならず社会機能そのものが危機にひんしている」と強調した。
29日の定例記者会見で、玉城…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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