宮崎で鳥インフル ニワトリ630万羽超が出荷できず

 宮崎県は2日、都農(つの)町の養鶏場で死んだニワトリの遺伝子検査をした結果、H5亜型の鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表し、ニワトリ約3万羽の殺処分作業を進めた。周辺で飼育されている630万羽を超えるニワトリが出荷できない状況になっており、関係者は深刻に受け止めている。

 現場の養鶏場では県職員ら約50人に加え、県が災害派遣要請をした陸上自衛隊の隊員約160人が都城駐屯地などから加わり、2日午前0時半から作業を始めた。殺処分や埋却は午前6時ごろに終わり、日中にはすべての作業を終える予定だ。

 この養鶏場を中心とした半径3キロの「移動制限区域」では、ニワトリや卵などの移動が制限される。この区域内では、25の養鶏場に約87万羽のニワトリが飼育されている。半径3~10キロ以内の「搬出制限区域」では区域外への搬出が制限され、141養鶏場の約546万羽も出荷できなくなっている。

 県によると、都農町を含む西都(さいと)・児湯(こゆ)地域(1市5町1村)は採卵鶏324万羽、ブロイラー595万羽が飼育されている、養鶏王国・宮崎県を支える産地のひとつ。出荷がストップすると経済的な影響も大きい。

 県によると最短なら搬出制限は…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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