宮崎県は1日、都農(つの)町の養鶏場で死んだニワトリから簡易検査で鳥インフルエンザの陽性反応が出たことを明らかにした。PCR検査で陽性が確認されれば、県は養鶏場で飼育されている約3万羽の肉用鶏の殺処分に取りかかる。
相次ぐ感染で殺処分の要員が不足する可能性もあることから、県は陸上自衛隊都城駐屯地に派遣要請をする方針を固めた。
県によると、1日午後1時半、都農町の養鶏場から「死んだニワトリが34羽いる」と、県の家畜保健衛生所に連絡があった。午後3時半ごろ、家畜保健衛生所が鳥インフルエンザの簡易検査をしたところ、A型インフルエンザの陽性反応が出たという。
都農町の養鶏場がある場所は県内最大の養鶏場の密集地帯。この養鶏場の半径3キロ以内の移動制限区域には、ほかに25の養鶏場があり、87万1350羽が飼育されている。また搬出制限区域となる半径3~10キロ以内には141の養鶏場があり、546万678羽が飼育されている。
隣接する宮崎県日向市東郷町の養鶏場では1日、PCR検査の結果、鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出され、県職員らが約4万羽の殺処分の作業を進めている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル