コロナ禍、史上初めて「無観客」で行われた昨年末の紅白歌合戦。NHKホール以外の会場を多用し、収録場面も盛り込まれた異例の紅白をどう観たのか。審査員として参加した演出家の宮本亞門さんに聞いた。
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これほどガツンと歌が心に刺さる紅白は初めてです。昨年はコロナ禍で、「不要不急」などと言われ、エンターテイメントのあり方が問われましたが、紅白はその底力を証明してくれました。その気迫に、審査員の私も「応援隊」の気分になっていました。
今回は審査員も劇場ではなく、大きな2つのモニターと長椅子がある別室での鑑賞でしたが、Kis―My―Ft2のメンバーが突然、審査員室に現れたことには度肝を抜かれました。曲中、モニターが突如移動し始め、音響が爆音になり、(黒柳)徹子さんと「何が起きたのかしら」と心配していたら、メンバーがどっと部屋になだれ込んで来たのです。劇場が横にあるとはつゆ知らず審査員全員が驚いていました「視聴者と同じように楽しんでいただきたい」と(NHK側から)お話しいただいたのですが、この「生」を感じるサプライズ演出には脱帽しました。
またコロナ対策で、複数のスタ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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