宴会後に県職員ら多数感染、コンパニオンも参加 「厳重警戒」期間中

 愛知県新型コロナウイルス「第6波」への厳重警戒を県民に呼びかけていた5月、知多地区の漁業協同組合や県職員らでつくる「知多水産職員会」が大人数の宴会を開いていた。県職員が大人数での宴会に参加することに特段の制約はないが、直後に県職員を含む多数の参加者が感染したことが確認された。

 複数の関係者によると、宴会は5月13日の夜、総会後の懇親会として南知多町内の和食店で開かれた。知多地区11漁協の事務方トップの参事や、県知多農林水産事務所、県水産試験場漁業生産研究所、美浜町、南知多町などの職員ら30人近くが参加し、コンパニオン数人もいたという。

 数日後に計十数人の感染を確認。会場は県から感染防止対策が施されていると認証された店で、従業員への感染はなかったという。

 県は県民同様、「黙食」や「マスク会食」などを感染防止対策の基本としている。大村秀章知事は当時の記者会見で「第6波はまだまだ終息したとは言えない。引き続き厳重警戒で、感染防止対策の徹底を」と呼びかけていた。

 知多水産職員会の事務局がある県漁連海苔(のり)流通センターの早川明宏所長は、自身は宴会に参加していないが「事務局からは各自が感染防止対策を取っていたと聞いている」と話した。

 参加して感染が判明した県職員は「漁協側との連絡がうまくいかなくなることも心配して参加したが、今となっては失敗したと思っている。今後は気をつけたい」と話した。(嶋田圭一郎)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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