高嶋将之 山口啓太
「今日のルイヴィトン、830万円落ちるって!! 私のカード切れるかな」
2020年11月、妻からのそんなメッセージに、楽天モバイルの物流管理部長だった佐藤友紀容疑者(46)はこう返した。
「おれは1千万と思ってたけどね。いずれにせよダイジョブ。裏金でぜーんぶ処理するから」
この「裏金」とは、取引先に水増し請求をさせて自らに還流した金のことを指すとみられる。不正はこのやりとりの1年前から始まり、約2年間で楽天モバイルに100億円近くの不要な支払いをさせ、約50億円を還流させていたという。
21年3月にはこんなメッセージを妻に送っていた。
楽天モバイルの携帯電話基地局をめぐる詐欺事件で、50億円もの資金を自身に環流させた疑いがある元部長。これだけの大金を何に使ったのかが垣間見える妻とのメッセージの内容が明らかになりました。楽天モバイルが「常軌を逸した」と表現した散財ぶりとは。
ここまで来たらとことんイッてやる
「我々はルイ・ヴィトンジャ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル