おうち時間が増えた影響からか、最近、家庭菜園に注目が集まっています。苗から育てて実がつき、収穫して食べてみた時の喜びはひとしおです。中でもトマトは多くの方が家庭菜園で一度は作ってみたい人気の野菜だそうです。
穫れたてのトマトは香りも高く、とてもジューシーで、スーパーで買うものとは一線を画します。そこで、初心者でも失敗しない栽培方法のコツを、千葉県君津市で観光農園を営む佐野卓男さんに聞きました。
初心者にはミニトマトがおすすめ
初心者には大玉より病気に強くて育てやすいミニトマトがおすすめだそうです。
「ミニトマトはホームセンターなどで苗が売られていますので、苗から育てましょう。その際、『接木(つぎき)』の苗で、葉が8枚ぐらいついていて、葉と葉の間の節が広くないものを選んでください。接木の苗は普通の苗の2~3倍の値段ですが、病気に強く初心者には栽培しやすいのです。苗は5~6月ごろに植え付けるのがベストで、7月ぐらいから収穫できるようになりますよ」(佐野さん)
肥料のやりすぎはNG、脇芽は摘む
プランターで家庭菜園する人も多いと思いますが、その際の注意点を教えてください。
「プランター栽培なら、1株に対して直径と深さがともに30cm以上の大きなサイズのものを用意してください。土は、野菜用の培養土を使います。苗を植え付けたら150~180cmぐらいの支柱を立ててください。支柱で苗が安定すると根がつきやすくなるからです。
植え付け時は肥料は少なめにしましょう。最初から肥料をやりすぎると、葉や茎に栄養が偏ってしまい、実が付きにくくなります。最初の実が大きくなったら、追肥を3週間おきぐらいに施してください。
また、成長してくると脇芽がどんどん出るので、小さいうちに手でつまんで取ってください。苗の背が大人の背ぐらいに高くなったら、その頂上を切り取って(摘芯)成長を止めると実が早く色づきます」(佐野さん)
トマトはプランターでも収穫できる野菜で、ベランダなどの狭いスペースでも栽培できます。十分な日射しにあてながら、水分を与え過ぎないように注意し、実に十分養分がいきわたるようにすると、花が咲いてから1か月程度で赤くておいしいトマトが収穫できるようになるそうです。ぜひ挑戦してみませんか。
ウェザーニュース
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