家族だんらんの絵、苦境つづった作文…仮放免の子どもたちの作品展

 在留資格を失い、入管当局の拘束を解かれた「仮放免」の状態で日本で暮らす子どもたちの絵や作文の展示イベント「仮放免中の子どもたちが描く『家族の絆』」が19日、東京都千代田区日比谷図書文化館であった。弁護士グループ「入管を変える!弁護士ネットワーク」が主催。トルコなどの少数民族クルド、フィリピンナイジェリアなどにルーツがある子どもたちの絵29点、作文12点が展示された。

 作品は作家の中島京子さんと哲学者の永野潤さんが審査。「絵画大賞」には、家族のだんらん風景を描いたバングラデシュ出身の男子中学生の絵。「作文大賞」には笑顔の家族と各国の国旗、富士山を描いた絵に込めた思いをつづったペルー出身の女子高校生の作文が、それぞれ選ばれた。

 女子高校生は作文に自身の苦境を書いた。「私と兄、母はビザがなく、とつぜん家族が離ればなれになるかもしれません。兄は大学進学を諦めるしかありませんでした。兄も私も日本で生まれ、日本で育ちました。なのに在留カードがないだけで、こんなにも人生が変わるのです」

 在留資格を失った外国人は退…

この記事は有料会員記事です。残り172文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment