容疑者が明かした「想定外」 トケマッチ事件、急成長に膨らむ不信感

 シェアサービス「トケマッチ」を介して預けられた高級腕時計が無断で売却された事件で、運営会社は高い利回りをうたって多数の腕時計を集めていた。

 利用者の中には、同社元代表の福原敬済容疑者(42)=業務上横領容疑で指名手配=に直接会って「ビジネス」としての成功を確信した人もいる。

 ただその後、徐々に容疑者に不信感を募らせていった。その経緯を取材に証言した。

 北海道在住の60代自営業男性は2021年4月、ネットでサービスを知り、「様子見」のつもりで手持ちの腕時計3本を貸し出した。サービスは3カ月前の1月に始まったばかりで、預託本数は50本にも達していなかった。

 トケマッチ側からの預託料の支払いに滞りはなく、男性は「有効な投資ビジネスになる」と期待した。預ける本数を増やせば、トケマッチの預託料だけで生活することも不可能ではない――。そう考え、新しい腕時計を預けようと連絡したところ、対応したのが福原容疑者だったという。

所有者の男性は大阪市にあるトケマッチ運営会社を直接訪れて容疑者と面会するなど、「ビジネス」に乗ったつもりでいました。しかし、トラブルの発覚後、預けたはずの腕時計が思いもよらないタイミングで売りに出されていたことを知ります。

「オイスターパーペチュアル」だと借り手がつく

 メールで男性が「どんな時計…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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