高橋淳 津布楽洋一 福岡龍一郎 谷瞳兒
乗用車の車内に女性の遺体を遺棄したとして、無職安栖(やすずみ)達也容疑者(28)=埼玉県熊谷市拾六間=が栃木県警に死体遺棄容疑で逮捕された事件で、女性は千葉県在住の高校生(15)とみられることが、捜査関係者への取材でわかった。県警は身元の特定を進めている。
捜査関係者によると、安栖容疑者は首を負傷しているといい、誰かともみ合うなどした際に傷を負った可能性もあるという。県警は、女性が死亡した経緯についても同容疑者が事情を知っているとみて調べている。
捜査1課によると、司法解剖の結果、女性の死因は頸部(けいぶ)圧迫による窒息死だった。今月17日前後に死亡したとみられるという。全身に複数のあざや擦り傷もあった。
服装は、白色のブラウスに紺色のVネックセーターと、ひだがある濃い緑色のスカート姿。靴は脱げた状態だった。セーターの胸には英語の文字が書かれており、制服の可能性があるという。
安栖容疑者の逮捕容疑は19日午前3時ごろ、栃木県上三川町坂上で、路上にとめた乗用車の後部座席に遺体を遺棄していたというもの。車はレンタカーで、車内にはトランクが置かれていた。調べに対し、「女性の死体を放置し、遺棄したことは間違いありません」と容疑を認めているという。県警は20日、安栖容疑者を送検した。
亡くなった女性の自宅とみられる家の近隣住民によると、女性は家族と暮らしていた。まだ幼い頃に、家の前で兄弟と一緒にカブトムシを育てる姿が印象的だったという。「昼夜問わず母親が車でどこかへ送る姿をよく見かけた。いつも私服だった。事件に巻き込まれたとしたら本当にショックだ」と話した。(高橋淳、津布楽洋一、福岡龍一郎、谷瞳兒)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル