倉富竜太
大分県宇佐市の民家で親子が殺害された事件で、強盗殺人容疑などで逮捕された会社員佐藤翔一容疑者(36)=大分市緑が丘1丁目=が使っていた乗用車内の微物から、被害者のDNA型が検出されたことが、捜査関係者への取材で分かった。大分県警は、佐藤容疑者が親子を殺害した際についた被害者の血液などが車内に残ったとみている。
発表によると、佐藤容疑者は2020年2月2日夜、宇佐市安心院(あじむ)町荘(しょう)の民家で、農業山名高子さん(当時79)と長男の郵便配達員博之さん(同51)の首などを刃物のようなもので刺すなどして殺害し、現金約5万円を奪った疑いがある。県警は認否を明らかにしていない。
捜査関係者によると、事件直後、現場周辺での目撃情報やドライブレコーダーの映像などから佐藤容疑者の車を割り出し、任意で車の提供を受けて調べたところ、車内の微物から、被害者と同じDNA型が検出されたという。
佐藤容疑者はダイハツ九州大分工場(中津市)の従業員で、事件現場周辺は通勤経路だった。逮捕前に県警が任意で事情を聴いた際は「その辺は通勤経路で、頻繁に走っている」と話していたという。(倉富竜太)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル