神奈川県庁の行政文書を含むハードディスク(HDD)が転売された問題で、別のHDDを盗んだとして逮捕された高橋雄一容疑者はブロードリンクに入社した2016年以降、ネットオークションサイト「ヤフオク!」に多数の出品を繰り返していた。流出したHDDもヤフオクを通じて転売されていた。
朝日新聞が高橋容疑者の出品履歴を確認したところ、07年以降の総数は少なくとも5200件に上った。
15年までは多くても年100件ほどだった出品は、16年に約650件と急増。以降は右肩上がりで増え、19年は今月6日の逮捕までに約2千件。16年以降の出品数は約4700件で、落札総額は1200万円を超えていた。
出品していたのは、HDDやUSBメモリーといった記憶媒体、スマートフォンのイヤホンや充電器、防水・防塵(ぼうじん)デジタルカメラなどが大半だった。HDDの出品は18年以降に目立ち、約570件が確認できた。
高橋容疑者は、ヤフオクで転売された神奈川県のHDD18個について社内調査に持ち出しを認めた。
ブロードリンク幹部によると、高橋容疑者の出品履歴は流出問題の調査の過程で把握したという。神奈川県の行政文書を含む18個と今月持ち出そうとした12個のほかにも、不正に持ち出したものがないか調べている。
高橋容疑者は16年2月にブロードリンクに入社。警視庁の調べに対し、「16年3月ごろから盗んでいた」と供述しているという。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル