容疑者鑑定の医師、適任性問う意見書を提出 すすきの遺体切断事件

 札幌市の繁華街・すすきののホテルで昨年7月、道内の男性(当時62)が殺害され頭部が持ち去られた事件で、実行役とみられる田村瑠奈容疑者(30)と両親の鑑定留置をめぐり、両親の弁護人が3人の鑑定を行った医師に問題があったとして、札幌地検に対し、別の医師による瑠奈容疑者の起訴前鑑定をやり直すよう求める意見書を提出していたことが分かった。意見書は4日付。

 鑑定留置は、専門医が事件当時の精神状態を調べる手続き。3人については、昨年8月末から半年かけて行われており、今年2月28日に終了していた。

 意見書などによると、3人の鑑定を行った医師は、昨年11月にユーチューブへ投稿された動画に出演。その中で、この事件の鑑定医であることを問われても明確に否定しなかったうえ、「今回のケースもおそらく裁判員裁判になるだろうと思いますが」などと発言していたという。

 弁護人は、この医師が他のメディアに出演した際にも不適切な発言があったとし、「鑑定に疑義が生じうる状態にある」と指摘。瑠奈容疑者に対しては、「別の医師による起訴前鑑定を行うのが望ましい」とした。

 また、弁護人は同日付で、札…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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