宿や食事代は寄進制 経営の夫婦、持続可能な暮らし突き詰めた20年

 宿代や食事代がドネーション(寄進)制というユニークなゲストハウスが北アルプスを望む安曇平にある。寄進制という言葉からお寺をイメージしてしまうこの施設。実は20年近く前から持続可能な環境や社会を志す「パーマカルチャー」を実践する夫婦が経営しているという。SDGs(持続可能な開発目標)が叫ばれる今、どんな活動をしているのか。

 ゲストハウスは長野県池田町の山のふもとに立つ「シャンティクティ」。サンスクリット語で「平和の家」を意味する宿の玄関には、確かに「宿泊費や食費などはすべてドネーション」と掲げられていた。

 訪れたこの日は、ちょうど宿が週2回開くというフリースクール活動の真っ最中。同町のほか、周辺の松本市白馬村から集まった幼児から15歳までの子供たちは計10人。手作りのかまどで焼くピザ作りや染め物ワークショップで楽しんでいた。ゲストハウスで作った自家製の野菜なども持ち寄って囲む食卓がつながりを生む。これも、パーマカルチャーの取り組みの一環なのだという。

25年前の出会いがきっかけに

 米粉のピザをみんなで作り…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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