和歌山県田辺市内の小学校で、3年生の担任の男性教諭が児童に精神的な苦痛を与える指導をしたとして、市教委が2日付で体罰と認定し、口頭で厳重注意していたことが市教委への取材でわかった。
市教委学校教育課によると、教諭は2月17日の2限目と3限目の間の休憩時間に、宿題をやってこなかった男児を教室から連れ出し、1年生の教室で宿題をやらせた。4限目は1年生が体育の授業に行ったため、男児は1人で教室に残された。男児はその後数日、学校に行けなくなったという。
教諭は「普段から宿題を忘れることが多かったので、かっとなってやってしまった。大変間違った指導だった」と話しており、2月18日に男児宅へ教頭とともに謝罪に赴いたという。
同課の嶝口(さこぐち)善一課長は「学習権を持つ児童を教室から連れ出し、年下の子どもたちの中に入れて精神的苦痛を与えるのは懲戒の範囲を超えており、体罰に相当する」と注意の理由を説明した。校長にも監督責任があったとして口頭で注意したという。(大野宏)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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