寄付が集まらず、費用は9分の1に 絵本制作のピンチを救った市職員

 大阪府貝塚市が、市のイメージキャラクター「つげさん」を使った絵本「ひげどこいったん?」を制作した。街の魅力を幼い頃から知ってもらおうと企画したが、資金集めは不調に。絵本作家に頼めなくなったピンチを救ったのは、市の職員だった。

 「つげさん」は、市の伝統工芸品のつげぐしがモチーフ。立派な口ひげと帽子の角度にこだわりがあるおしゃれさん。ゆるキャラグランプリで13位に入ったこともある。

 つげぐしでひげを入念に手入れするのが朝の日課のつげさんが、トレードマークのひげをなくし、ひげを捜して市内を巡る――というのが絵本のあらすじだ。

 絵本の中でつげさんは、砂浜で知られる「二色の浜」やローカル鉄道の水間鉄道、厄よけ観音で知られる水間寺江戸時代望遠鏡を作った科学者にちなむ市立天文台「善兵衛ランド」を巡る。

 費用は、ふるさと納税の仕組みを使った市のガバメントクラウドファンディング(GCF)でまかなうこととし、市のGCF利用第1弾として寄付を募った。

 ところが、別のプロジェクト…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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