富士山の登山シーズンで危険性が指摘される「弾丸登山」や山頂付近の混雑を緩和するため、山梨県は20日、吉田口登山道の5合目にゲートを設置し、登山者数を1日あたり上限4千人とする規制案を発表した。午後4時~午前2時の入山を規制し、通行料も徴収する方針で、地元と調整を進めて来夏から実施したい考えだ。
午後4時~午前2時にゲート閉鎖
コロナ禍明けの今年の登山シーズンに登山者の殺到が憂慮されたのに続き、来シーズン(7月1日から)に向けて、地元の自治体や山小屋関係者などから、規制内容を早期に示すよう要望が高まっていた。この日、記者会見した長崎幸太郎知事は、登山規制の根拠となる条例案を、来年2月の県議会に提出する考えを明らかにした。
規制案によると、県側の富士スバルラインの終点である5合目付近にゲートを設置。十分な休息を取らずに徹夜で山頂をめざす「弾丸登山」を防止するため、開山期間中の毎日午後4時~午前2時にゲートを閉鎖する。登山者数の上限を1日あたり4千人とし、達した場合は規制時間帯の前でもゲートを閉鎖する。いずれも山小屋の宿泊者などは規制の対象外になる。
また、任意の富士山保全協力金(千円)とは別に、ゲート通過者から通行料を徴収。登山道の安全誘導員やガイドなどに、迷惑行為を行う登山者への指導権限を持ってもらい、団体登山者には指導権限のあるガイドの同行を求める。
このほか、山小屋などの避難施設がない下山道に、噴石や落石から身を守るシェルターの設置を進める方針で、登山道の整備を含む必要経費を算出し、徴収する通行料を決めるという。
4千人を超えると「頂上で過度な混雑」
4千人の上限について、長崎…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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