後輩をたき火に投げ込み全治2週間のやけどを負わせたなどとして、陸上自衛隊高知駐屯地(香南市)は9月6日、第50普通科連隊の30代男性3等陸尉を停職4カ月、男性3等陸曹(26)を停職60日の懲戒処分にし、発表した。処分は7日付。2人は同日付で依願退職するという。
同駐屯地によると、2人は昨年10月18日午後7時ごろ、3等陸尉の自宅の庭で自衛官計7人でバーベキューをしていた。その際、酔って寝ていた20代男性陸士長をたき火に投げ込み、腰や背中に全治2週間のやけどを負わせたという。
2人は当初、上司の事情聴取に対し「バランスを崩して陸士長にぶつかり、その弾みで火のある所に転んだ」などと虚偽の証言をしていた。その後「驚かせようとした」と認めたという。
そのほか、2人の指示に従って虚偽の証言をしたとして現場にいた男性3等陸曹(31)を戒告、被害の男性陸士長がけがをして帰隊したのに上司への報告を怠ったとして、当直勤務だった男性3等陸曹(29)を減給30分の1(1カ月)とした。高原敏訓連隊長は、「このような事案が生起したことは誠に遺憾。更なる服務指導の徹底を図り、再発防止に努めていく」とコメントした。(湯川うらら)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル