大阪府警枚方署刑事課の男性巡査部長(40)が出勤途中に飲酒運転し、物損事故を起こした問題で、府警は19日、巡査部長を停職6カ月の懲戒処分とし、道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で書類送検したと発表した。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。巡査部長は同日、依願退職した。
監察室によると、巡査部長は2月23日午前4時40分ごろ、大阪府高槻市大塚町3丁目の路上で、酒気を帯びた状態で乗用車を運転した疑いがある。
巡査部長は22日午後7時~23日午前0時ごろの間、同僚2~5人と枚方市や大阪・ミナミで飲酒。2店舗でビールの中ジョッキや焼酎の水割りを合わせて約20杯飲み、タクシーで午前4時ごろに帰宅した。
午前9時までに出勤する必要があり、寝過ごすことを恐れ、帰宅後まもなく車で自宅を出て、6・3キロ先のコンビニまで運転。駐車場で車を移動中、隣接する別の店舗のフェンスを突き破り、自ら110番通報した。当時、駆け付けた高槻署員に対し、職業を「会社員」と偽っていた。
巡査部長は高槻署の取調室で酒の臭いに気づかれ、午前9時50分ごろに実施した検査で、呼気1リットルあたり基準値を上回る0・25ミリグラムのアルコールが検知された。巡査部長は事故現場でマスクを着用。酒の臭いに気づかれなかった。
熱田好司・監察室長は「犯罪行為を取り締まる警察職員としてあるまじき行為であり、厳正に処分した。今後、職員に対する指導教養を徹底し、再発防止に努めて参りたい」とコメントした。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル