金子淳
【動画】約3千個の風鈴 寺に響く音色と言葉=金子淳撮影
福岡県篠栗町の山王寺で、約3千個の風鈴が涼しげな音色を奏でている。
暑い時期の参拝者に喜んでもらえるよう、約10年前から続けている。一つ500円で奉納される風鈴の短冊には「コロナが収束しますように」などの願い事が書かれている。短冊のうち2割ほどは「生まれ変わるなら生きてるうちだ」「逆風は離陸のチャンス」など、松下真明(しんめい)住職(44)らが選んだ「心に響く言葉」が書かれており、熱心に読みふける参拝者の姿もあった。
例年6月から「風鈴祭り」を開催してきたが、今年はコロナ禍で、ゴールデンウィーク(GW)に遠くへ行けない人たちに楽しんでもらえたらと考え、5月から準備した。だが、県内に緊急事態宣言が出され、告知もせずにいたが、SNSなどで広まっているという。
松下住職は「風鈴には魔よけの意味もある。コロナが収束し、何げない日常が戻るよう、祈るばかりです」と話した。(金子淳)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル