新型コロナウイルスの治療薬開発はいつになるのか、いま、国内では既存の5つの薬が有効かどうかを確かめる研究が進んでいます。
インフルエンザの薬「アビガン」そしてすい炎の薬「フサン」など様々な薬が試されていて、効果が確認されれば治療に使える様になります。
このうち愛知県豊明市(とよあけし)の藤田医科大学病院で進む「アビガン」の研究が、世界の注目を集めています。
新型コロナウイルス対策の切り札になる可能性
この錠剤がインフルエンザ治療薬の「アビガン」。
6年前に日本の製薬会社が開発し、「タミフル」など既存の薬が効かないインフルエンザの流行に備えて200万人分が国内で備蓄されています。
藤田医科大学病院では早くからこのアビガンが新型コロナウイルスの切り札になる可能性があるとして研究を始めていました。
藤田医科大学病院 湯澤由紀夫院長
『多くの分野で新しい薬剤の開発が進んでますけど、これは非常に時間がかかりますので』
『既存の薬剤の効果を試していくのは非常に重要な課題だと思っています』
新型コロナウイルスはインフルエンザウイルスと体内で増殖する仕組みが似ているため、「アビガン」の有効性が期待されています。
藤田医科大学病院 湯澤由紀夫院長
『中国でその可能性について治療の報告がありますが、本当にこの薬剤を投与したことによってコロナの感染症がよくなったのかと言う検証には至っていない』
新型コロナウイルス 増殖するメカニズム
コロナウイルスは自分で増えることができず、増殖するためにヒトの細胞が必要です。
体内に入ったウイルスは表面にあるとげの部分をヒトの細胞の鍵穴のようなものに接続して中へ侵入。
そして自分の設計図RNAを細胞の核に注入して自分と同じウイルスを次々に複製させます。
ある程度ウイルスが増えると細胞は死に、放出されたウイルスが次々とほかの細胞に侵入、さらに増殖を繰り返すのです。
「アビガン」はウイルスの増殖そのものを阻害するため、新型コロナに対しても同様の効果が期待されています。
研究を進めているのが感染症科の土井洋平教授です。
土井洋平教授(感染症科)
『目標として一番知りたいところというのがアビガン、今回の薬を投与することによって、投与しない場合に比べて、鼻咽頭っていうんですけども、喉の奥のところですね、ここのウイルスの量を減らすことができるか、ということを観察します』
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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