大阪湾の淀川河口近くで1月に見つかり、死んだオスのマッコウクジラ(体長約14・7メートル)は、「迷いクジラ」ではなかった――。体の一部を採取し、共同調査していた国立科学博物館(東京都台東区)が22日、結果を公表した。
これによると、歯の断面に作られる「成長層」から、今回のクジラは46歳だったと分かった。マッコウクジラは70~80歳まで生きた記録があり、寿命とは考えられないという。
大阪湾に入り込んだ理由は?
また調査では、「完全に成熟したオスの個体」だった点に着目。大阪湾に入り込んだ理由について、「群れとはぐれて迷い込んだ、えさを深追いしたなどの原因は否定できる」とした。
成熟した大型クジラが湾内に入り込む原因として、海外では、大型船との衝突や軍事演習のソナー音による潜水病などが報告されている。ただ今回はこうした可能性も含めて「(原因を)断定できる所見は得られなかった」という。
調査に当たった同博物館の田…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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