封書、はがきの郵便料金を値上げするため、総務省は18日、封書の郵便料金の上限額引き上げの検討を始めた。封書は現在の84円から110円に、はがきも63円から85円に値上げされる見通しだ。いずれも来年秋ごろを想定している。封書料金の値上げは、消費増税をのぞくと1994年以来となる。
総務相の諮問機関である情報通信行政・郵政行政審議会の分科会で検討が始まった。総務省は早ければ来年6月にも改正省令を施行する見通しだ。実現すれば、25グラム以下の定形の封書の郵便料金は84円から110円に、50グラム以下の定形封書も94円から110円に統一される。料金を最も低い定形の封書未満にすると決められているはがきは85円になる。
郵便物数の減少や人件費、燃料費などの高騰をうけ郵便事業は厳しい状況にある。2022年度の郵便事業の営業損益は211億円の赤字だった。赤字は、07年の郵政民営化後、初めて。総務省は上限額の上げ幅について「25年度に黒字化を達成できる最小限の水準にした」と説明している。(鈴木友里子)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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