将棋の森内俊之九段(51)が、息子で高校1年の森内貴之さんと「ガチンコ親子対決」する動画が注目を集めています。将棋で競い合うのかと思いきや、勝負はボードゲームの「バックギャモン」。しかもこのバックギャモンボードは、自身が推薦人となって発売されたボードとのこと。将棋界のレジェンドが、なぜそこまで他のボードゲームにハマってしまったのでしょうか。
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――今回のインタビューに、火曜日の夜の、このお店(東京・代官山の「カフェ・ミケランジェロ」)を指定した理由は?
この店では昔から、毎週火曜の夜にバックギャモンが好きな人たちによる毎週火曜の「バックギャモンナイト」というイベントが開かれていて、お酒を飲み、食事をしながら対面でのゲームが楽しまれています。またこうやって、みんなで集まれるのはうれしいですね。
――いまもワインを飲みながら、息子の貴之さんと対戦中です。すごく楽しそうですね。
そうなんです。
(※息子さんに向かって)え? 君のゲームなんだから、君が自分で決めればいいんだよ。対戦相手に意見を求めるなんて、どうなの(笑)。
息子とのバックギャモンは、いつもこんな感じです。
――なぜバックギャモンで親子対決を?
私がユーチューバーになって、ユーチューブに「森内チャンネル」を開設して1年半が経ちました。将棋はもちろん、クイズ、チェス、トランプなど色んなテーマで動画配信をしてきましたが、反響が大きかった一つがバックギャモンでした。そういうこともあって、日頃からお世話になっている幻冬舎さんから、今回のバックギャモンボードの推薦の依頼があったんです。
バックギャモンは、二つのサイコロをふって、15個のコマを戦略的にゴールへと進める、すごろくのようなボードゲームです。「世界4大ゲーム」の一つに数えられ、日本ではあまり広く知られていませんが、世界の競技人口は3億人とも言われています。
私自身、世界選手権で4位に入賞したことがあるのですが、息子も、私と家でバックギャモンを遊んできたことが影響したのか、19年に世界選手権のジュニアの部で優勝して、それで声を掛けていただきました。
――森内さんご自身は、いつごろから、どんなきっかけで関心を持ったのですか。
出会いは20代前半の頃でし…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル