将棋の藤井聡太二冠(18)=王位、棋聖=が18日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された第34期竜王戦(読売新聞社主催)ランキング戦2組の準々決勝で、広瀬章人(あきひと)八段(34)に103手で勝利。挑戦者を決める決勝トーナメント(決勝T)進出まで、あと1勝と迫った。次の準決勝では松尾歩(あゆむ)八段(40)と対戦する。
午前10時に藤井二冠の先手で始まった対局は午後9時43分に終局。終局後、勝った藤井二冠は「次局も、しっかり指したいと思います」、敗れた広瀬八段は「駒組みが甘いというか、まずくて……。模様をだいぶ悪くしてしまい、残念な戦いでした」などと話した。
竜王戦は、将棋界に八つあるタイトル戦の一つ。全棋士と女流棋士4人、奨励会員1人、アマチュア5人が参加する。
予選にあたるランキング戦は、最上位の1組から6組まで計6組に分かれ、それぞれトーナメントで争う。各組の成績上位者が決勝Tに進む仕組みで、1組からは5人、2組からは2人、3~6組は各1人が決勝Tに進出できる。計11人によるトーナメントの最後は、三番勝負の挑戦者決定戦。挑戦者は、豊島将之竜王(30)=叡王と合わせ二冠=との七番勝負に臨む。
藤井二冠は竜王戦でも強さを発揮。プロデビュー後、一番下の6組で優勝し、一つ上の5組に昇級したのを手始めに、5組、4組、3組でも優勝、昇級を重ねてきた。今期初参加している2組では、決勝進出者2人が決勝T出場権を得るため、藤井二冠は決勝Tまで、あと1勝と迫った。(佐藤圭司)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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