第78期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)で初の名人位を獲得した渡辺明名人(36)=棋王・王将と合わせ三冠=の就位式が18日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で開かれた。日本将棋連盟の佐藤康光会長から推戴(すいたい)状を授与された渡辺名人は、「よく『悲願』という言葉が使われるが、そんな簡単なものじゃない。長年思っていた名人になれて肩の荷が下りたという気持ちもある。今回の名人就位が、自分の棋士人生にとって大きな転換期になることは間違いないと思う」と話した。
七番勝負はコロナ禍で当初の予定から約2カ月遅れて6月に開幕。渡辺名人は、藤井聡太二冠(18)の挑戦を受けた第91期棋聖戦五番勝負=藤井二冠が勝利=と並行して、前名人の豊島(とよしま)将之竜王(30)=叡王と合わせ二冠=と対戦。1勝2敗から3連勝して逆転でシリーズを制した。(村上耕司)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル