創立150周年を迎えた川崎市立生田小学校(多摩区)が約500個の風船を飛ばしたところ、各地から温かい返信が届いた。「つながり」の願いを込めて児童が放った風船が、いくつもの縁を生んでいる。
生田小は学制発布にともない、1873(明治6)年に誕生した多摩区内でも最も古い小学校の一つ。観音寺本堂を仮校舎として使い、五反田学舎としてスタートした。
創立当時の学区は広く、現在の百合丘小(麻生区)や南百合丘小(同)、西生田小(同)、東生田小(多摩区)などの学区が含まれていた。ピークの1976年には約2千人の児童が在籍していたという。
色とりどりの風船を大空に放った
今年の150周年記念行事に向けて児童たちがアイデアを出し合い、最終的にメッセージカードをつけた風船を飛ばすことになった。
土にかえる素材の風船を使い、保護者の協力も得てたくさんの風船を膨らませた。カードには「たくさんの場所でたくさんの笑顔がみられますように……」と記した。
4月25日午前11時半ごろ、「おめでとう」の掛け声とともに色とりどりの風船を大空に放った。
すると、4時間後の午後3時半すぎにファクスが届いた。
送信者は約120キロ離れた…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル