3年前に熊本市立中学1年の男子生徒が自殺し、家族の要望を受けて経緯を調べていた熊本市の第三者調査委員会が24日、調査報告書を公表した。小学6年のときの担任教諭による不適切な指導が生徒の精神的な変調につながった可能性が高いと指摘し、自殺との関連性も認めた。
男子生徒は、小学校卒業から間もない2019年4月に亡くなった。報告書は小6時の担任教諭について、子どもたちを大きな声で叱り、頭をたたくことがあったほか、「バカ」「アホ」といった暴言も日常的にあったと指摘。男子生徒への直接の体罰は確認されていないが、胸ぐらをつかまれた友人が登校できなくなるなど、不適切な言動にさらされ続けたと認定した。
生徒は円形脱毛症や、トイレの時間が長くなるといった変調がみられ、報告書は「担任教諭の不適切な指導が男子生徒の抑うつ状態の発症に強く影響した蓋然(がいぜん)性が高い」と説明。亡くなった経緯についても、直接的な原因の特定は困難としつつ、「徐々に重症化していた抑うつ状態が、自殺に至った一因であると考えられる」と指摘した。
教諭の不適切な言動、保護者が訴えても改善されず
男子生徒のほかにも、この担…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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