学校の「アレ」は今(9) バトルえんぴつ
文房具なのか。遊び道具なのか。
鉛筆をさいころのように使って遊ぶ、ゲーム「ドラゴンクエスト」(ドラクエ)の「バトルえんぴつ」。1990~2000年代に一世を風靡(ふうび)した、この鉛筆は、1人の社員の「計算」によって生み出された。鉛筆であり、ゲームでもある。そんなモノの行方は?
ドラクエのバトルえんぴつ(バトエン)は六角形の鉛筆。それぞれの面に「全員に10のダメージ」などの指示が書かれている。交代で手持ちの鉛筆を転がしていき、与えられたポイントを守り切る勝負だ。
ゲーム会社の「エニックス」(現スクウェア・エニックス、東京)がバトエンを発売したのは1993年。ドラクエ人気にあやかり、ペンケースや下敷き、ノートなどと一緒に「文房具シリーズ」として売り出した。
突然のヒット、きっかけは
はじめは売れなかった。
当時、鉛筆そのものが低迷期を迎えていた。通商産業省(現・経済産業省)の雑貨統計年報によると、90年代の生産量はピーク時の半分以下にまで落ちていた。
小中学生のころ、学校でよく使っていた「アレ」。まだあるのかな。今はどうなっているのかな。20~40代の記者たちが、懐かしみながら探ってみると…教育や社会の変化が見えてきました。
だが、状況は一転する…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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