小林製薬の会見、4時間半に及ぶ 「プベルル酸」の報告めぐり弁明

【動画】紅麴サプリメント問題で小林製薬が会見

 小林製薬紅麴原料を使用したサプリメントが原因と疑われる健康被害が広がり、同社製の原料を使っている企業で商品の自主回収が相次いでいる問題で、小林製薬の小林章浩社長らが29日午後2時から、大阪市内で会見を開いた。会見は約4時間半に及んだ。

 小林社長は22日にも会見を開き、サプリの自主回収などを発表。一連の問題の発端となる情報を公にした。

 その後、サプリを摂取して亡くなった人が次々と判明。問題が拡大して以降、同社が会見を開いて説明するのは初めてとなる。

 同社によると、28日午後10時時点で、亡くなったのは5人、入院者は114人にのぼるという。また、亡くなった5人のうち、1人の遺族とはすでに面会を済ませ、2人の遺族とは日程の調整をしている。

 会見冒頭、小林社長は「関係する皆様に不安や恐れを与えてしまった。深刻な社会問題を招いてしまったことを深くおわびいたします」と謝罪した。

 製品と原料の一部から検出されたとする「未知の成分」については、会社側は「構造までは見えてきた」としつつ、成分の特定には至っていないと説明した。

 ところが、会見途中、同社が28日に厚生労働省に対し、「未知の成分」は青カビから発生する「プベルル酸」の可能性が高いと報告していたことが、厚労省の発表で明らかになった。会見ではこの点に質問が集中。同社は「プベルル酸が直接的に腎障害、腎疾患を引き起こしているという仮説もまだ立てていない。毒性のメカニズムすら検証ができていない状態で、混乱させたくなかった」と弁明に追われている。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment