小林製薬(大阪市)製の紅麹(こうじ)原料を含むサプリメントが原因とみられる健康被害が相次いでいる問題で、富山市保健所は28日、回収対象になっている同社の3商品のうち、同市で製造され、北陸3県などで販売された2商品について、「健康被害は報告されていない」との調査結果を発表した。
市保健所生活衛生課によると、大阪市から26日にメールで調査依頼があった。回収対象の3商品のうち、バイホロン(富山市)が「ナットウキナーゼさらさら粒GOLD」を、富山小林製薬(同市)が「ナイシヘルプ+コレステロール」を製造していた。
職員1人が27日に両社を訪ね、「紅麹コレステヘルプ」と同様の健康被害が報告されていないかなど、担当者から事情を聴いた。その結果、いずれの商品でも健康被害は報告されていないことがわかったという。市保健所は「現状で問題はないとみられる」として、さらなる調査や立ち入り調査はしない方針。
厚生労働省が公開している食品リコール情報などによると、バイホロンが製造した商品は昨年12月16日~今年3月22日に広島、山口両県の地区限定品として計約60個を販売。富山小林製薬が製造した商品は昨年6月24日~9月15日に富山、石川、福井3県の地区限定品として計約40個を販売したという。岐阜県池田町の工場で製造された「紅麹コレステヘルプ」は2021年4月~今年3月に約100万個が販売されている。(樫村伸哉)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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