新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、東京都の小池百合子知事が、記者団の取材に応じないケースが目立っている。都庁に入退庁する際に発生する「ぶら下がり取材」を、24日の退庁時から26日午後までに5回連続でスルー。コロナ対策のトップである小池知事の姿勢に対し、都庁内からも説明責任が欠けているとの声が出ている。
26日午後6時ごろ。小池知事は待ち構える記者団に呼びかけられたが手を挙げるだけで足早に素通りし、迎えの公務車に乗り込んだ。
小池知事がぶら下がりをスルーし始めたのは、24日の退庁時からだ。この日は、子どもたちに東京パラリンピックを見せる「学校連携観戦」について、コロナの感染状況に配慮して、江東区や江戸川区が急きょ中止を発表。学校連携観戦を推進してきた小池知事の反応に注目が集まっていた。
コロナの感染が広がり始めた昨春以降、小池知事は原則、入庁時と退庁時の1日2回、ぶら下がり取材に対応。当日の感染者数の知事としての受け止めを語り、都民への不要不急の外出を控えるよう呼びかけるなどしてきた。その様子をテレビが生中継することも度々あり、知事の発信力にもつながっていた。
■追加質問 答えず立ち去るこ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル