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都市部で新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、『GoToキャンペーン』のスタートが1週間後に迫っています。15日の衆議院予算委員会では、キャンペーンについて論戦が交わされました。GoToキャンペーンは「新型コロナウイルス感染症の拡大が収束し、国民の不安が払拭された後に行う」と4月7日に閣議決定されています。
国民民主党・馬淵澄夫衆院議員:「この(GoTo)キャンペーンを今回行うということは、新型コロナウイルス感染症の拡大が収束したという判断をしたということか」
“新型コロナ”担当・西村康稔経済再生担当大臣:「大きな流行は収束させたという判断をして、緊急事態宣言を解除しております。その時点の話でありますから、当然その流行を収束させたと」
立憲民主党・本多平直衆院議員:「『大きな波が収束した』って言いましたよね。大きな波とか小さな波の区別ってどこで付けるんですか」
“新型コロナ”担当・西村康稔経済再生担当大臣:「何が大きいか小さいか、明確な基準があるわけではありませんけれども、緊急事態宣言を出して、国民の皆様に自粛や休業をお願いする、そうした大きな波にはまだ至っていないという判断。しっかりとここで対策を講じて、これ以上、大きな波にならないように、緊急事態宣言を発出する状況にならないように全力を挙げていかなきゃいけない」 キャンペーンをめぐっては、自民党内からも様々な意見が出ています。
自民党・石破茂元幹事長:「うまくいったら、こんなに良い事はない。だけど、そこで感染が拡大することがあったとすれば、『何のためにやったんだ?』みたいな話になるので」
自民党幹部:「問題が起きたら躊躇(ちゅうちょ)なく変更すればいい。朝令暮改でもいいんだよ。感染拡大しても政権へのダメージはないよ。誰も経験したことのない事態だから」 15日夕方に会見した東京都の小池百合子知事は、政府に対して注文を付けました。
東京都・小池百合子知事:「どういう方法にするのかは、政府がお考えになることだと思います。(専門家から)無症状者が全体の18%を占めるという分析を頂きました。そして、感染者数が増えているなかにおいては、それらのことについても東京都として考えなければならないと、都民にお呼び掛けをしたところです。よーくお考えになるべきだと思っております」 ただ、「キャンペーンの中止はない」という話もあります。
国交省幹部:「中止は絶対ない。延期もないと思うよ。ただ、これを判断するのは国交省じゃないからね。待ったをかけるのは、厚労省か官邸だからね」
政府高官:「延期したら、予約した人はどうするんだ?キャンセル料は国が持つのか?そんなこと、税金の使い方として国民に理解されないだろ」
菅義偉官房長官は、キャンペーンは予定通り行うとしながらも、16日夜の分科会で専門家の意見を聞き、17日に国土交通大臣が説明するとしました。
菅義偉官房長官:「各自治体から様々な意見があることは承知をしています。今後とも、国土交通省・コロナ(対策)室から丁寧に説明を行っていきたい」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース