小池都知事「怒りの言葉もある」10分超の大演説(日刊スポーツ)

東京都の小池百合子知事は30日、20年東京オリンピック(五輪)のマラソン・競歩に関し、国際オリンピック委員会(IOC)が主張する札幌への移転について話し合うため、都内で開かれた調整委員会に出席した。10分以上にわたる演説で、あらためて東京での開催を訴えた。ラグビー日本代表のテーマ「ワンチーム」の必要性を、何度も訴えた。報道陣に公開されたオープニングでの小池氏の主な発言は次の通り。

【写真】「北方領土でやったら」と発言した小池都知事

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皆さんを東京に迎えることができてうれしく思う。東京都民1400万人の代表として、この話をさせてほしい。

これまで、(組織委員会の)森喜朗会長など、多大な尽力を頂いた。みんなが一生懸命招致に取り組み、東京を開催都市に選んでいただいた。それ以来、コスト削減に取り組み、さまざまな計画を立ててきた。ボランティアを募り、チケット販売や交通管理システムの面など、強いチームワークで東京、組織委員会、政府、IOC、JOCの協力に、「ワンチーム」で進めてきた成果だ。

バッハ会長からは、「これほどよく準備できた都市は見たことがない」と、おほめの言葉をいただいた。その2週間後になって、マラソンと競歩に関して、会場変更計画の変更が発表され、都民は衝撃を受けた。都をはじめ、都議会にも何も詳しい説明はなかった。

都には「開催都市とは何か」という。怒りの言葉も寄せられている。

開幕まで9カ月を切った。準備は総仕上げの段階だが、東京都に最後の段階まで相談がないまま、議論がないまま、(札幌への変更の)提案をされたことを、極めて異例のことととらえている。

マラソン、競歩のコースは、IFの承認も得ているし、組織委が暑さ対策をIOCに説明した際も、評価をいただいたと認識している。暑さ対策や競技時間の検討、多額の経費。エネルギーをかけて、さまざまな対策を取ってきた。

アスリートファーストの観点はいうまでもなく重要だからこそ、選手のために準備をすすめてきた。(準備を進めてきた)地元の人の気持ちも、ないがしろにすることはできないのであります。

IOCには、都民が納得いただける提案を、説明いただきたい。東京都は、IOCの提案に対しての説明をしたい。皆さんと十分、議論を行わせていただきたい。

あらためて、東京都の立場は開催都市の都市の長として、都民の代表として、東京での開催を望みたいところです。

「ワンチーム」です。「ワンチーム」で大会を成功させたいと。この場にいる皆さんが、そうではないのでしょうか。

お互いの信頼関係なしに、大会の成功はない。そのことを申し上げたい。

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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