東京都は5日、新たに新型コロナウイルスの感染が確認された人数が143人に上ったと発表した。1日の確認数として最多を更新。都内の感染者は2日連続で3ケタを記録し、累計では1033人。小池百合子知事(67)は、この日放送されたNHKの番組で、政府に緊急事態宣言を出すよう強く要望した。また、クルーズ船を含む国内の死者は100人を超えた。
東京都の新規感染者が、とどまるところを知らない。この日、新たに確認されたのは143人。1日あたりの感染者が初めて3ケタとなった4日の117人からさらに26人増え、累計で1000人を突破した。感染経路が不明な人数も最多の92人だった。7人の死亡も発表し、死者の累計は30人となった。
143人の内訳では、20~40代が計90人を占め、若年層での拡大が顕著に見られた。死亡したのは60~90代の男性6人と、性別や年齢不明の1人。死者のうち少なくとも4人は、院内感染の可能性が高い永寿総合病院(台東区)と関連していた。
この日、小池氏はNHK「日曜討論」(前9時)に出演。政府の緊急事態宣言について「国家としての決断が求められている時だと思う。できるだけ早急に、一歩を踏み出してほしい」と、同じテーブルに着いていた加藤勝信厚生労働相(64)や西村康稔経済再生担当相(57)に早急な対応を要請した。
また、午後6時45分から、約10分にわたって動画を配信。都民に向け、これまで以上の外出の自粛など感染拡大防止を直接呼び掛けるとともに、一層のテレワークの実施を進めるため、都が定めている助成金制度の説明などを行った。緊急事態宣言にも言及し「迅速で的確な判断をしてくださることを確信しております」と、ここでも政府に対してプレッシャーをかけた。
都によると、4日夜時点で入院中の患者は816人。小池氏は「現在、病床は約1000床あり、一言で言うとしっかり確保できております」とした。ただ、この日の感染者を合計すると959人となり、“キャパオーバー”は間近。医療従事者の疲労なども限界に近づいていることから、無症状者や軽症者は7日から順次、ホテルなどに移動して療養に努める措置を取ることを明らかにした。
報知新聞社
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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