小泉進次郎環境相は30日、温室効果ガス濃度を測定する人工衛星「いぶき」(GOSAT)について、運用終了後に宇宙ごみにならないよう、処理方法を検討するチームを省内に立ち上げたと発表した。
いぶきは環境省や宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが共同開発し、2009年に打ち上げられた。設計寿命は5年で、すでに倍以上が過ぎている。
小泉氏はこの日の閣議後会見で「ごみ問題を含む環境問題全般を所管する立場から、責任をもって自らの衛星の適切な処分を実施する」と述べ、「将来的には宇宙廃棄物も環境省だといった思いで、デブリ化の防止に乗り出していく」とした。
省内の検討チームは、いぶきを所管する「地球環境局」と、廃棄物処理を所管する「環境再生・資源循環局」の職員らがメンバーになっている。
人工衛星の故障などにつながる宇宙ごみの問題は深刻化しており、適切に処理する方法の研究が盛んに行われている。宇宙ごみを監視する自衛隊の組織、宇宙作戦隊も5月に発足している。(水戸部六美)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment