小田急線刺傷事件、被告が起訴内容を認める 東京地裁で初公判

 小田急線の車内で2021年8月、乗客3人を包丁で襲ったなどとして、殺人未遂などの罪に問われた住所不定、無職対馬悠介被告(37)の裁判員裁判の初公判が27日、東京地裁であった。対馬被告は「(違っているところは)ないです」と起訴内容を認めた。弁護側は、殺意の程度については争う姿勢を示した。

 起訴状などによると、対馬被告は21年8月6日午後8時半ごろ、登戸(川崎市)―祖師ケ谷大蔵(東京都世田谷区)間を走る小田急線の電車内で、当時20~52歳の3人に対し、包丁で胸などを刺したり、切りつけたりして殺害しようとしたとされる。3人は1週間~約3カ月のけがを負った。

 対馬被告は事件の約1時間半後、祖師ケ谷大蔵駅から約4キロ離れたコンビニエンスストアを訪れ、「自分がやった」と店員に説明。警視庁に身柄を確保された。

 このほか、犯行前にコンビニで缶ビールなどを盗んだなどとして、窃盗や窃盗未遂などの罪にも問われている。

 同年10月には東京都内を走る京王線車内で乗客が刺され、放火される事件も起きた。殺人未遂などの罪で起訴された服部恭太被告(26)の公判は26日に始まり、検察側は、服部被告について、対馬被告の事件を参考に詳細な計画を立てた、と指摘した。田中恭太

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment